SBCが長野県内の市町村に耐震性能を備えた水道管の割合をアンケート調査したところ、多くの自治体で半分にも達していないことがわかりました。
水道管の更新で、大きな課題になっているのが、費用の確保です。
水道事業のコストを削減するため、最新技術を活用した新たな取り組みが始まっています。


「この通りはこれですか?」
「この2つです」

長野市川中島町の住宅街。

県企業局の職員が行っているのが、水道管からの水漏れ「漏水」の調査です。


音聴棒(おんちょうぼう)という専用の器具を水道のメーターに当てて音を聞き、調べていきます。


県企業局水道事業課 橋部太一課長補佐:
「音を聞いているんですよ漏水していますとシューという漏水音が聞こえるので」

漏水していない場合、音は聞こえないそうです。

音の大きさをより増幅できる「漏水探知器」と使い分けながら、水漏れしている場所を探します。

県の企業局は、長野市南部や千曲市と上田市の一部、坂城町全域に水道を供給していて、これまでは全体をくまなく回って調査していました。

県企業局水道事業課 橋部太一課長補佐:
「給水区域全域を回るには、たとえば3年とか5年でぐるりと回るんですけど、あたりはまったくつけられなくて全部やっていたところはあります」


外部の業者に委託もするなどして毎年およそ1600万円がかかっていたという漏水調査。