たとえば、部屋の掃除。
■永沼エリカさん
「こうやって触って…ちゃんと。花粉とかついているとけっこうべたべたするんですよ。だから必ず触って(確認する)」
さらに、スマートフォンは画面の読み上げ機能を駆使して完璧に使いこなしています。
■永沼エリカさん
「音声でできるだけ書かない。なぜかっていうと、漢字を間違えちゃうんですよ。なのでそれは嫌なので、自分で。例えば…書いてみていいですか?(“森さん”と入力)森林の森でいいですか?こんな感じで」
ほかにも、ニュースを読んだり動画を再生したり。
日用品などの買い物には、ネットショッピングも利用しています。
そんな永沼さんが、3年前から始めた「新たな挑戦」。
それが… ピアノの演奏です。
■永沼エリカさん
「(コロナ禍で)患者さんが続々キャンセルされたりとかもする時期もあって、ちょっと大病をしてて入院もしたりして、それでこの先、何をして生きていけばいいんだろうって思ったところで…」
仕事ばかりだった毎日から、ふと見つめ直した、自分の人生。
一念発起で電子ピアノを買い、レッスンを受け始め、持ち前の“チャレンジ精神”も相まってたちまち夢中になりました。
(鍵盤の位置とか最初にもう基準を決めちゃえば?) ■永沼エリカさん 「そうですね。見える方もおへそのところに真ん中ですよ、みたいな感じでやるじゃないですか。そこに座れば、大体もう。手が(正しく)行く練習をふだんやっぱり(している)」
仕事の合間や夜など、多い時には1日3~4時間も練習するといいます。
■永沼エリカさん
「いま12時11分くらいかな」(時計を触って確認)
毎週通う、レッスンの日。
■永沼エリカさん
「(荷物は)これだけでもう。(何を持っていく?)中には…こういう教材。これは点字の教材なんですけど。これがきょう先生とやると思う『メキシカンダンス』なんですけど、先生の録音を聞きながら自分で(点字で)打つんですよ」
ピアノ教室はとなりの安曇野市にあるため、週1回、レッスンの日にはヘルパーを依頼して、車で送迎してもらっています。