塩尻駅構内にある列車非常停止装置が作動した影響で、JR篠ノ井線が5日、一時運転を見合わせ、特急あずさなどに遅れが出たことについて、JR東日本長野支社は、当初の発表を修正し、14分後に一度運転を再開したものの、その41分後に再び装置が作動して、運転を見合わせていたことを明らかにしました。
JR東日本長野支社によりますと、5日午前11時25分ごろ、塩尻駅のホームにある列車非常停止装置が作動したため、運転を見合わせました。
長野支社は当初、安全が確認されたことから午後1時7分に運転を再開したと発表していましたが、午後5時過ぎに、改めて修正した情報を発表しました。
それによりますと、午前11時39分に運転を再開したものの、午後0時20分に再び装置が作動したため運転を見合わせ、その後午後1時7分に運転を再開したということです。
列車非常停止装置は、ホームの複数個所に設置されていて、駅の構内で人が転落するなどの非常事態が起きた場合に押して、列車や駅などに通報する装置です。
この影響で、普通列車上下2本が運休したほか、新宿10時発松本行きの下りの特急あずさ13号に50分の遅れと、普通列車上下2本に30分を超す遅れが出ました。
およそ1000人の乗客に影響があったとしています。
情報を修正したことについて長野支社は、2回にわたる運転見合わせの事実は把握していたが、当初の発表の形では、連続して1時間半余りにわたって運転を見合わせていたと誤解される表現だったためとしています。
列車が人と接触するようなことはなかったということで、JRで装置が作動した原因などを調べています。