あとから確認できるよう、レッスンは毎回録音します。
新しい曲を習う際も点字の楽譜は使わず、先生が音階を言いながら片手ずつ弾いたものを繰り返し聞いて、覚えます。
完成まで時間はかかりますが、弾けた時の喜びは人一倍です。
お気に入りの一曲という、フランク・ミルズの「詩人と私」。
実は、23日に人生初のコンクールに挑戦することになっていて、そこで披露する曲です。
■阿部音楽教室 阿部清美(あべ・きよみ)さん
「少しだけ左手の力を抜いて、右手をもうちょっと響かせよう。ちょっと左に埋もれちゃうかな、右が」
初級者向けの部門ですが、予選を通過すれば長野市の大きなホールで演奏できるとあって、ピアノを始めてから一番の大きなチャレンジです。
■阿部音楽教室 阿部清美さん
「離れた位置を把握することがすごく優れている。チャレンジ精神だけでなく、それをやりとげてしまう力というのがすごいところ」
レッスンから帰宅した、永沼さん。
さっそく、録音を聞き返しながら復習します。
ここまで打ち込めるのは、チャレンジすることの楽しさと弾けた時の喜びがあるから。