「男が女性を刺した」
事件を覚知したのは午後4時31分。
7分後には救急車が現場に到着しました。
こちらは事件発生直後、午後4時48分に現場の近くで撮影されたドライブレコーダーの映像。
最初に到着した救急車が映っていました。
当時の救急隊の記録ではー
■活動記録から
「傷病者が複数いると判明」
消防本部は管内の各消防署に救急隊の応援出動と現場の指揮本部設置を要請。
午後5時にはドクターヘリの出動を要請します。
■活動記録から
「現着時は接触できず」
こう記録を残したのは刺された女性の1人、村上幸枝(むらかみ・ゆきえ)さんを収容した救急隊員です。
村上さんは、指揮本部から100メートルほど離れた畑で倒れていました。
しかし、猟銃を持った容疑者も近くの自宅の敷地内に立てこもっていました。
■小口記者
「傷病者はこの建物の裏手、すぐ近くにいる状況でしたが、銃を持った容疑者が立てこもった自宅もすぐ近くにあります。そのため、安全が確保されるまでは近づくことができませんでした」
■活動記録から
「警察からの接近指示が出てから接触となった」
救急隊員が倒れている村上さんと接触できたのは午後5時16分。
到着から19分後のことでした。
■活動記録から
「現場での安全が不明慮であったため、処置は行わずに車内収容優先とした」
現場で救命措置を行うことはできず、救急車への収容を優先せざるを得ませんでした。
3分後の午後5時19分に救急車に乗せて病院に搬送。
その後、銃撃された中野警察署の警察官=池内卓夫(いけうちたくお)さんと玉井良樹(たまい・よしき)さんを救急車に収容しました。
1人だけ、翌日まで救出できない人がいました。
立てこもり現場に倒れていた、竹内靖子(たけうち・やすこ)さんです。
1番最初に襲われたとされ、およそ12時間、現場に残されたまま、翌日、その場で死亡が確認されました。