鉛筆1本で北アルプスの雪山を描き続けている画家が白馬村にいます。
一度はあきらめた山の絵を還暦を過ぎた今、再び描き始めた訳とは。
白い紙に浮かび上がるモノクロの白馬三山(はくばさんざん)。
よく見ると、繊細に描かれた絵画です。

しかも鉛筆だけで描かれています。
この絵を描いたのは白馬村の画家、大塚浩司(おおつか・ひろし)さんです。

■大塚浩司さん
「濃いところから、もう本当に優しく優しくなでるような感じで、雪面に表情をつけていく」
冬の間に自ら撮影した雪山の写真をモニターに映し、岩や影、木々などを鉛筆1本で忠実に表現していきます。
■大塚浩司さん
「もう、鉛筆の筆先だけでの濃淡で出していく。これちょっと表情出てきたでしょ」
白馬村周辺から見える北アルプスの冬山を様々な角度から描き、3部作の画集を目標にこれまで2冊を出版しました。
今は最後の3冊目の準備を進めています。

■大塚浩司さん
「ここまでの景色が、この生活圏の中から、もう本当日々の暮らしの中でこれだけの風景とともに生きていける場所って、ここが最高なんじゃないかなってやっぱ思うわけですね。それをしっかり書き残していきたい」