ビールに欠かせない苦みや香りをつけるのが、ホップです。このホップが長野市の善光寺の近くで栽培されています。長野市でビールの原料の栽培、加工、販売まですべて手がけることを目指して、この春にオープンしたクラフトビールの醸造所が、このホップを使って新たなビールを完成させました。

新作ビール「毬花(きゅうか)【330ml 800円】」。ホップのみずみずしさとキレ、苦みを感じられる仕上がりになっています。
作っているのは、長野市の醸造所「ナガノブルワリー」です。

色合いや風味などが個性的なこうした「クラフトビール」は、人気の高まりもあり、全国的に醸造所が増えていて、ナガノブルワリーも今年4月、長野市の善光寺近くにオープンしたばかり。
開店から4か月余り、ブルワリーには県外から訪れる人も増えてきました。

その隣の畑で栽培されているのが、ホップです。
ナガノブルワリー荒井克人代表:「去年少しできたホップと比べると、実も大きく膨らんでパンパンになっている状態だったので、いいと思う」

荒井さんが去年から栽培を始め、7月に収穫できるようになったホップ。
醸造所でおよそ1か月かけて加工され、自分たちで育てた材料をブルワリーでビールにまで仕上げています。

そのワケは、栽培から加工、販売まで一体的に手がけることにこだわっているからです。
12日に発売予定のクラフトビール「香果(こうか)【330ml 800円】」。

こちらも、荒井さんの畑で育てたリンゴと農園の巣箱で取れたはちみつを使っています。さらに、こちらは、ワインに使われるブドウ・メルローですが、11月に発売を予定している新商品に向けて育てています。

斜面の多い長野市の往生地で110年続くリンゴ農家の5代目でもある荒井さん。
地元の農家が減っていく中で、新たな可能性を探っていることのひとつが。