県内外からおよそ1万人が集まるアニメソングの野外フェスが、13日から佐久市で始まります。去年、男性がナイフで刺される事件があったことから、今年の開催が危ぶまれましたが、ファンの熱意を受け警備を強化して行われます。
13日から行われる「ナガノアニエラフェスタ」は、2017年に始まった人気のイベントですが、去年は男性が別の参加者にナイフで複数回刺され、大けがをしました。

主催する会社によりますと、今年は入場ゲートに金属探知機を設置して手荷物検査を入念に行うほか、警備スタッフを去年の1.5倍に増員。警察官による巡回も行われます。

主催会社の社長 小林諒さん:「一度は心が折れかけた時もありました。自分がイベントをやらなければ、こういうこと(事件)は起きなかったんじゃないかと。終わりになるかもしれないなという思いはありました」
小林さんを奮起させたのは、ファンからの励ましの声でした。

主催会社の社長 小林諒さん:「いろんな方からやめないでという声をかけていただいて。それで再起できました」
小林さんは事件の1か月後、数千万円に上ったチケット代の返金や、今年の開催費用に充てるため、クラウドファンディングを実施。
2カ月間でおよそ1600人から1200万円以上の寄付が集まり、コメント欄は応援の声であふれました。

松本市で営むアニメグッズ専門店では、店内に置かれたノートに、開催を待ち望む多くのファンがメッセージを記しました。
主催会社の社長 小林諒さん:「すごくこういうのが励みになりました。ぜひ遊びに来ていただけたらううれしいです」
野外フェスは13日と14日の2日間、佐久市の駒場公園で行われます。