農水省によりますと、代表的な酒米=山田錦は、主食用のコメより60キロ当たり1万円近く高値で取引されてきましたが、2025年度産はさらに25%近く上昇しました。


主食用のコメの販売価格は、今年さらに高騰し、酒米を逆転する事態になりました。

宮坂醸造では、異常ともいえる酒米の価格高騰を受け、今シーズンは生産量を減らすことを決めました。

県内のほかの酒蔵でも、こうした動きが起きているということです。


宮坂醸造 宮坂直孝社長:
「大体40%くらいの蔵が減産をすると。減産幅はメーカーによって様々ですが、平均で15%くらいだと思います」

県は酒蔵やみそ蔵に対する加工用のコメの購入の緊急支援として、11月補正予算案に2億9000万円を計上しました

一方、国は2026年度のコメの生産量を2025年より減らす方針を示しています。

鈴木憲和農林水産大臣:
「需要に応じた生産これが原則で、増産をし続けるということは現実的には難しい」

主食用のコメの価格が2025年度、酒米を上回ったことで、2026年以降、生産者が酒米から主食用のコメの栽培にシフトする可能性もあります。