救急医療のために欠かせない装置の更新に一般から支援を求める背景には、経営の厳しさがあります。これは医業収入と費用の比較です。

医業収入は、外来や入院などの医療サービスで受け取るいわば本業の収入です。
過去7年赤字が続いています。
診療報酬は「公定価格」なので病院が勝手に上げられません。収入と支出を見ると、医業収益も増えていますが、医薬品や材料費の値上がり幅がさらに大きく、赤字体質は変わりません。

全国2500あまりの病院が加盟する日本病院会の会長を務める相澤病院の相澤孝夫理事長は、診療報酬のあり方に課題があると指摘します。

社会医療法人財団 慈泉会 相澤孝夫理事長:「少なくとも赤字にならない(報酬出なければ)だめだと思うんですが、今は我が国の診療報酬はそのようになっていない。そうなれば当然これまで様々な努力をしてきた病院が、もう赤字部門を抱えることがなかなか難しくなってくるという状況が生じているんだろうと思います」















