任期満了に伴う長野市長選挙は19日に告示されます。

立候補を予定しているのは、表明順に、
現職で無所属の荻原健司さん、
いずれも新人で、無所属の小泉一真さん、
平本浩一さん、野々村博美さん、草間重男さんです。


5人は県都のかじ取り役を目指す選挙に何を訴えて臨むのでしょうか。

荻原健司さん:「私自身まだまだやりたいことやるべきことがあると考えておりますし、私の市政をしっかり進めていくことが市民の皆さんの期待に応えていくものだと。観光振興、産業振興、農林業振興こういったところにも、より一層力を入れていかなければならないと思っています」


現職で2期目を目指す荻原健司さん55歳。

4年前、公約に掲げた子育て支援やスポーツ振興など51項目に着手できたと自己評価し、2期目の課題として公共交通や産業振興などを挙げています。

小泉一真さん:「少子化や気候温暖化など困難な諸課題に対応しなければならない。今日こそ未来を拓くために相互の信頼と市民の参加が、市民の知恵が絶対に必要な長野市であると、私は確信しております」


新人で前の市議会議員の小泉一真さん59歳。

2011年から市議を務め青木島遊園地の廃止問題などを例に現在の市政に市民の声が届いていないと批判、「愛と参加を取り戻す」として子ども関係の施策の充実を掲げています。

平本浩一さん:「駅前開発計画は既存の事業者の視点に立ち既存の事業者の利益になることが重要だと考えます。このまま進んでしまうと市民が全く気が付かないうちに50億円余りの資金が使われて駅前にタワーマンションができる」


新人で経営コンサルタントの平本浩一さん59歳。

市が関わる長野駅前の再開発計画についてタワーマンションの建設に公共性はなく白紙撤回すべきと訴え、物価高対策や産業の誘致に取り組むとしています。

野々村博美さん:「建物ありき、大型開発ありきの長野市政。一貫して長野市政はこういう立場を貫いています。けれどもここには38年間ずっと疑問を持って参りました。もっともっと福祉予算を増やせるのではないか」


新人で前の市議会議員の野々村博美さん68歳。

1987年から市議を務め「市政の根本的な転換を求める」として、長野駅前の再開発計画の見直しやバスの減便が相次ぐ公共交通の立て直しなどを訴えています。

草間重男さん:「まず、私が第一に行うのは、市民の皆さんからのご要望、ご意見、政策などを承る。同じく一番に地雷廃絶をつくるための仕組みを提案したいと思います」


新人で元福祉施設職員の草間重男さん75歳。

地雷の廃絶を世界に呼びかけるほか、信州大学や県立大学に新たな学科を設置をすることなどを訴えていくとしています。

長野市長選は2期目を目指す現職に、4人の新人が挑む構図となる見込みです。告示は19日で、26日に投開票が行われます。