佐久市で2015年、男子中学生がひき逃げされ死亡した事故について、運転していた男性の免許の欠格期間を延長する行政処分が行われる見通しであることが、関係者への取材で分かりました。


事故は2015年、佐久市で当時中学3年生だった和田樹生(わだ・みきお)さんが、自宅近くでひき逃げされ死亡したものです。

乗用車を運転していた男性は当時、過失運転致死の罪で有罪判決を受け、1年間の運転免許欠格の行政処分を受けました。

男性はその後、中学生の救護より先にコンビニエンスストアに行っていたなどとして、救護義務違反=ひき逃げの罪で起訴され、2025年2月、最高裁で実刑判決を受けました。


中学生の両親の和田善光さんと真理さんはその後、県警と公安委員会に対し、救護義務違反についても違反点数を科し、男性の免許欠格期間を延長するよう求めていました。


その後の関係者への取材で、県の公安委員会は免許の欠格期間を延長し、現在の男性の運転免許を取り消す行政処分を来月にも行う見通しであることがわかりました。

16日は処分を前に、本人から意見を聞く手続きが行われましたが、男性は欠席したということです。

処分は全国的にも異例とみられます。