長野県と群馬県にまたがる志賀高原ユネスコエコパークのエリアの拡張がユネスコに承認され、長野県山ノ内町の全域が、ユネスコエコパークに登録されました。
山ノ内町が6日に明らかにしたもので、町によりますと、エリアの拡張は、山ノ内町に事務局を置く、志賀高原ユネスコエコパーク協議会が申請していたもので、9月27日に中国の杭州市で開かれたユネスコMAB計画国際調整理事会で承認されました。
拡張が認められたのは、町の北東部に位置する魚野川の源流域と雑魚川の流域や、志賀山周辺の特別保護地区や国有林、それに群馬県中之条町にある芳ヶ平湿地群付近のエリア合わせておよそ1万700ヘクタールです。
今回の拡張により、面積は4万988ヘクタールとなり、山ノ内町全域がユネスコエコパークのエリアに登録されました。
志賀高原ユネスコエコパークは、山ノ内町、高山村、群馬県の中之条町、草津町、嬬恋村の5町村で構成されていて、1980年に国内で初めて生物圏保存地域として登録され、エリアの拡張は2014年に続いて2回目になります。
ユネスコエコパークは、自然の保全と持続可能な地域づくりの両立を目指すモデル地域として登録されるもので、国内では「南アルプス」や「屋久島・口永良部島」など合わせて10か所が登録されていて、生物多様性の保全や研究、モニタリングのほか、環境教育の推進や、地域づくりの担い手を育成することなどが期待されています。