自民党の総裁に高市早苗さんが選ばれました。国の内外に様々な課題を抱える中で誕生した高市総裁、長野県内の受け止めを聞きました。

4日に行われた自民党総裁選挙で、決選投票の末、選ばれたのは高市早苗さんです。
街の人は:「初の女性/なんかすごいな、新しい時代だなって思いました」
街の人は:「女性に寄り添った政策を期待しています。女性の賃金を向上するとか」
女性初の総裁。期待の一方で厳しい声も。
街の人は:「自民党の候補、誰になっても変わらないのでは。お金の政治を変えてほしいと思っているが、それが全く解消されてない気がする」
街の人は:「総裁も毎年変わるような制度ではダメなんじゃないかな。しっかりした政策ができないんじゃないかな」
全国の党員や党友による投票では62万6000余りの有効投票のうち、4割を高市氏が占めました。長野県内でも高市氏が3877票と最多で、2位が林官房長官、3位が小泉農林水産大臣でした。

自民党県連 西沢幹事長:「今回いわゆる岩盤支持層が戻ってくるという形の候補は、高市さんしかなかったんではないかなということを我々県議会の中でも、そんな話題がありました」
県関係の国会議員の投票先は、宮下一郎議員が2回とも高市氏。後藤茂之議員は1回目は林氏、2回目は小泉氏。井出庸生議員は2回とも小泉氏だったということです。
自民党 宮下一郎議員:「わが党のアイデンティティを再確認して様々な課題を乗り越えて明るい未来を拓いていくと。こういう強いメッセージを打ち出してくださった」
新総裁が党役員や閣僚人事、そして政策でどのような「高市カラー」を出してくるのか。
立憲民主党県連の杉尾秀哉代表は総裁選では、党内の「内向きの議論」が目立ったと批判します。
杉尾秀哉県連代表:「自民党のために政治があるのではないし、国のために政治があるのではなく、国民一人一人のために政治があるわけだから、そういう国民一人一人の問題や生活や物価高、そういうところに向いた政治を高市さんがしようとしているかは本当に見ていかなければいけない」
国民民主党県連の竹詰仁代表はガソリンの暫定税率廃止や「年収の壁」のさらなる引き上げを求めます。
竹詰仁県連代表:「ガソリンの暫定税率と103万円の壁を178万円に引き上げる所得税減税になると思うがそれを新総裁にも確実にやっていただきたいと思います」
日本維新の会県総支部の手塚大輔代表は安全保障分野で党の政策は高市総裁の考えと近いと話します。
手塚大輔県総支部代表「憲法改正やスパイ防止法とかに関しては、我々はもう法案を出している。我々の政策が前向きに実現できるかどうかが大事で、その環境が整ってきたのかなと思っています」
JNNが週末に行った世論調査では、高市新総裁に「期待する」が66%。「期待できない」が26%。期待する理由として最も多かったのは「政策」、期待しない理由としては「自民党の総裁だから」が最多でした。
最も取り組んでほしい政策は「物価高対策」がトップでした。
街の人は:「給料を上げると(国は)進めているが、物価下げるというかお客さんが買い物しやすい環境をつくってもらうほうが、そのほうが先なんじゃないか。世の中の人が生活しやすいようにしてほしい」
街の人は:「半年や1年でこれだけ上がったものがどうやっても、下がらないと思う。このままいってほしい。じゃないと年金だけとはいわないがなかなか暮らしにくい」
街の人は:「どんどんモノが上がってしまい、子供たちに習い事をさせられないこともある。お金に困らないで、子供たちが自由にやりたいことをやる(環境を)つくってほしい」