長野市は3日、市内の消防署で、業者から提出された個人情報を含む書類を紛失していたと発表しました。
現時点で、情報の漏洩はないとしています。
長野市消防局によりますと、紛失したのは、300キロを超えるプロパンガスボンベを設置する際に届け出が義務付けられている2件の書類で、7月14日に業者が市内の消防署に提出しました。
書類には、ボンベが設置される集合住宅の所有者など3人の名前などが書かれていました。
書類は、業者から受け取った職員が、引継ぎをしないまま、別の職員の机の上に置いたということで、一定の事務処理が行われた形跡があるものの、その後、紛失したということです。
8月末に、業者からの問い合わせで紛失に気付き、捜したものの見つからなかったことから、9月5日に、業者から再度提出してもらったということで、これまでのところ、情報の漏洩はないとしています。
長野市消防局では、届出書類の事務処理手順を見直すとともに、進捗状況の管理を徹底し、再発防止に努めるとしています。
また、8月末に紛失が判明してから発表までに1か月余りかかったことについては、集合住宅の所有者へ謝罪しようとした際に、業者との連絡調整がうまくいかなかったためなどとしています。