厚生労働省は先ほど、全国的にインフルエンザの流行シーズンに入ったと発表しました。1年を通して流行したおととしを除くと、過去2番目に早い流行入りです。

例年、11月ごろから流行シーズンに入る季節性インフルエンザ。しかし、都内のクリニックでは…

患者
「のどの痛みが。きょうは熱とか体の痛みがひどい」
医師
「インフルエンザB型の陽性。この時期、B型結構、珍しいんですけど」

今年は先月中旬からインフルエンザの患者数が急増し、例年の5倍以上となっているといいます。

厚労省は先ほど、「インフルエンザの流行シーズンに入った」と発表。先月28日までの1週間で、全国およそ3000の医療機関から報告があったインフルエンザの感染者数は、1医療機関あたり「1.04人」と、流行開始の目安となる「1人」を上回っていて、1年を通して流行したおととしを除くと、過去2番目に早い流行入りだということです。

患者数が特に多いのは、沖縄を含む九州地方や東京・神奈川・埼玉・千葉の首都圏です。

しかし、医師は「流行シーズン入りが早いからといって、収束の時期は早まらないだろう」と指摘します。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道 院長
「本格的な寒くて乾燥するシーズンに向けて、長い流行を作って、やはり1月の下旬から2月の頭ぐらいにピークが来る。トータルで見ると、このシーズンにインフルエンザに感染する人の数は(去年より)増えるんじゃないかと」

厚労省は、マスクの着用や手洗いなどの感染対策をするよう呼びかけています。