油でコーティングすることで、冷めても柔らかいおやきに仕上がるそうですが、実は、この油通しを始めたのにも秘話が!
女将・伊藤園子さん:
「最初は釜で焼くだけでやってみたんですが、確かに温かいうちはおいしいんですが、冷めるとカチカチになってしまって、硬くなったおやきをみんなでまかないで食べようと油で揚げたんですね。そしたらとても香ばしくなって美味しくなったのが、それが本当の最初のきっかけで」
「まかない食」から生まれたアイディアだったのです。

油を通した後は、上下をアルミ板で挟んで230度のオーブンで焼く、「はさみ焼き」を行うと完成です。
しかし!
オヤキファームでは、これを急速冷凍して出荷しています。

唯一焼きたてを食べることができるのが、長野市鬼無里にあるいろは堂の本店。
作りたてのおやきを目当てにやってくるファンも多いそうです。
客:
「私はジャガイモのおやきが好きで、家でも真似してやろうと思うのですが、なかなかいろは堂のような味にならなくて」
客:
「外へ出ちゃった人たちも戻って来て、懐かしいなという思いにさせられるような作りであったり、味であったり、そういうものが残っているというのがうれしいですよね」