橋詰記者:
「タケノコ狩りに夢中になっちゃうと、自分がどこにいるかわかんなくなっちゃいません?」
宮川さん:
「わかんなくなります。僕も何回か西から来たのか南から来たのか、自分が今どこにいるのかって位置が分からなくなる。そのために、採ったら立って周りを見て目印を覚えておくことも大事だと思う」
名人でも、ときには、自分の来た道が分からなくなることがあるというネマガリ採り。

遭難しないためには、低い姿勢で採り続けるのではなく、ときどき立ち上がり、目印となる木を覚えておくことが大切だといいます。
ネマガリ採りの途中にはカモシカとの出会いもありました。
開始から1時間半。
収穫したおよそ6キロのネマガリを背負い、戻ります。
宮川さん:
「あとちょっと!見えた!よし、帰ってきた!」

太くて立派なネマガリを収穫できました。
宮川さん:
「探す楽しみが魅力になりますね。それを楽しみにしてくれる人がいるところもあって、健康なうちは来たいと思っています」
村内では観光協会が主催し、今年で3回目を迎える「タケノコ街道」キャンペーンが始まっています。
13店舗が参加し、今年からは、このうち4店舗で食事や買い物をするとプレゼントが当たるシールラリーも行われています。
そのひとつ、子安(こやす)そば文の藏(ふみのくら)。
地元の名人が届けてくれる採れたてを使ったメニューがあります。
店主の黒岩文隆(くろいわふみたか)さんが、下処理のコツを教えてくれました。