助手席に設置すると「子どもに危険」がおよぶリスクが…

JAFもチャイルドシート・ジュニアシートを後部座席に設置するよう呼び掛けています。

(秋田博志さん JAF岡山支部)
「私も後ろの席で泣かれたりぐずられると気になります。ただ、助手席で声がかけられる、お世話ができる状態というのも、わき見に繋がったりお世話ができるばかりにお子様に気がとられるといった危険性もはらんでいます」

「JAFとしても、助手席への設置は避けていただきたいです。特に、チャイルドシートを後ろ向きで使用した場合、エアバッグが子どもを押しつぶしてしまうことが考えられ、非常に危険です。前向きの場合も、座席の位置によっては作動したエアバッグが子どもに当たってしまうことが考えられます」

助手席に設置すると思わぬ危険も

「助手席に子どもが座るとシフトレバーを操作してしまうことも考えられます。助手席にはチャイルドロック【画像④】が無いことが多いので、走行中に誤ってドアを開けてしまう可能性もあります」

【画像④】チャイルドロック

年齢ではなく「身長」で判断を

(秋田博志さん JAF岡山支部)
「JAFでは6歳以上でも身長150cmに達するまではジュニアシートの利用を推奨しています」

6歳以上であっても子どもの体格によってはクルマのシートベルトが十分な効果を発揮できない場合もあるということです。その際、JAFではジュニアシート(背もたれ付きタイプまたは、ブースタータイプ)の活用を推奨しています。

体格の目安は身長150cm未満としていて、ポイントは「シートベルトが首や腹部にかからない」ことだということです。

【画像⑤】「子供を守るチャイルドシート」(警察庁)【https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/childseat.html を加工して作成】