新米の時期を迎え、コメどころの熊本県菊池市では今日(10月8日)に新米の初検査が行われました。
生産者から持ち込まれたのは、ヒノヒカリ。
JAの職員が粒の大きさや、水分量などを確認しました。

JA菊池によりますと今シーズンは、猛暑や水不足の影響も懸念されましたが、実の付き具合は良く、例年並みの約2880トンの出荷を見込んでいるということです。
JA菊池が農家に支払う概算金は、1等米60キロあたり3万1140円で、店頭価格は4000円から5000円になると見られています。

記者「熊本市東区のスーパーです。ありました。新米入荷の文字とともに熊本県産の新米がずらりと並んでいます」
9月中旬から店頭に並び始めたという新米ですが、気になる値段は…
熊本県産のコシヒカリが5kgで4515円です。
記者「このお店で一番高い新米は阿蘇産のもの。価格は5000円を超えています」

おととしは、5kgで2000円台だった新米ですが、去年3000円台になり、今年は、さらに1~2割、価格が上がりました。
イワサキエース新南部店 松永眞二店長「去年の夏くらいからコメ不足という形で品薄状態になって値段がどんどん上がっていく状態だった。その流れで今年も入ってきている。備蓄米とか輸入米とかを尋ねる客が多い」
――新米が出ても備蓄米や輸入米はどこにあるかと聞かれる?
「『入りますか』という感じでですね」

しかし、備蓄米や輸入米はもう入荷の予定がなく、その影響もあってか、新米の売れ行きは好調だといいます。
それでも客は価格に敏感です。
50代男性「前は10kgで3000円とかだったので、それからすると高いですよね」
70代女性「新米この前買ったけど、5000いくらだったかな5kgで。え~と思いながら。もうちょっと安くなればいいのに」

このスーパーでは、年内は価格が落ち着くことはないとみていて、これからも我慢の時間が続きそうです。
イワサキエース新南部店 松永眞二店長「まだ新米も出たてなので、これから収穫が増えてくると価格も変わってくるとは思いますけどね。金額的には4000円台前半くらいで今年は流れていくのではないかと予測している」