テニスの4大大会「ウィンブルドン選手権・18歳以下の部」に熊本県勢女子として初めて出場した選手がいます。

コート狭しとかけまわり、力強い球を返す梅田萌果選手(21)です。

アメリカの大学に留学中の梅田選手が、熊本に帰省しているということで、彼女の 『今』を取材しました。

梅田選手はテニスクラブで力をつけ、2022年、17歳の時にウィンブルドン選手権・18歳以下の部に出場しました。

これは熊本県の女子選手では初めての快挙でした。

身長153.5cmと、テニスプレーヤーとしては小柄な梅田選手。そんな彼女の武器は?

梅田萌果選手「粘り強さ。パワーある人に負けないよう粘り強くねちっこくやってるのが強さかな」

そのために大切なのが「反応スピード」です。

梅田選手「パッと走る速さそのものじゃなくて、反応の速さが大事で。50m走が遅い子でもできるというか、足の速さは関係ないってよく言われます」

現在はアメリカ・ルイジアナ州にある大学にテニス留学中。新天地で出会ったのは団体戦の魅力です。

梅田選手「ずっと個人戦で1人でやっていたんですけど団体戦いいなって、絆を感じて。自分がダメな時は仲間があげてくれて、仲間がダメな時は自分があげるみたいな」

チーム全員で寮生活を送りながらテニス浸けの毎日。彼女の姿に、後輩も刺激を受けているようです。

テニスクラブ時代の後輩 石井貴哉選手(高1)「梅田さんみたいにアメリカの大学を目指したいと思っています。日本の人でもアメリカでテニス留学へ行けるんだって」

梅田選手「後輩がそんな思ってくれてめちゃくちゃ嬉しいです」

ただ、プロの世界は厳しくテニスで生計を立てるのは容易ではありません。梅田選手は「本格的にテニスをするのは大学まで」と決めました。

目下の目標は、全米大会に出場することです。

梅田選手「ギリギリいつもいけない位置、頑張れば絶対いけるので行きたいと思います」

梅田選手は9月から大学3年生。残り2年の挑戦が続きます。