深刻化する生産コストの高騰

消費者や小売りが2000円台から3000円台半ばの価格を望む中、生産現場では。
つるたファーム 霍田崇社長「コストがどんどん上がっている。全てが上がっているので、消費者に納得してもらわなければしょうがない」

熊本県菊池市七城町で40年近くコメ作りをする霍田さんです。霍田さんは、生産したほとんどのコメを店舗や消費者に直接販売しています。
消費者の反応がダイレクトに返ってくることにやりがいを感じているからです。
ただ、そのコメの値段も2023年まで5キロ2500円でしたが、2024年3000円に、そして2025年の春には3500円に値上げしました。※価格は一例

機械や燃料代をはじめとする農業コストが、ここ数年で3割以上、上昇したのが原因です。
霍田社長「これが買ったばっかりです。まだ使っていないやつです」
収穫で使うコンバインの買い替えに約700万円がかかりました。

霍田社長「機械類はどんどん上がっているから。機械メーカーも今年上げているから。機械の購入費は洒落にならない」
霍田さんは「過去40年以上、コメは低価格の傾向にあり、それを政府が放置したことで担い手が減少し、今回の事態が起きた」と指摘します。

霍田社長「いかに今までが安すぎたかという話ですよ。店頭価格3000円以下は多分ない」
霍田さんは担い手を確保し、コメを安定的に生産するため、農産物の価格上昇を消費者に理解してもらえる環境の整備を政府に求めています。