20日の参議院選挙熊本選挙区は、自民党・現職の馬場成志氏(60)が、新人3人を退けました。

【開票結果】
馬場 成志氏32万8373票
鎌田 聡 氏26万7273票
山口誠太郎氏20万0221票
立花 勝樹氏 1万7708票

【バンザイ】

当選した自民・現職 馬場成志氏「これから頂いた任期をしっかりと熊本のため。国のために働いていきたい」

自民党・現職の馬場さんが戦ったのは逆風の中でした。

立憲民主党の鎌田聡さんとの接戦が伝わると、県連は緊急で選挙対策会議を招集します。

会議では「票が参政党に流れているのではないか」と、警戒する声が聞かれたと言います。

自民党県連 前川收会長「ノーコメントでお願いします」

これは自民党県連、前川会長の名で友好団体に送られた投票の呼びかけの書面です。

自民党に対する風は非常に強く、 選挙戦は予断を許さない状況

終盤にも

いまだ横一線という非常に厳しい状況となっております

全国的に1人区の自民苦戦が伝えられる中で議席死守が至上命題でした。友好団体や推薦をうけた公明党も含め、組織の総力戦で新人3人を振り切りました。

事実上の野党統一候補として戦った立憲民主党・新人の鎌田聡さんは、接戦とも目されていましたが、及びませんでした。

立憲民主党・新人 鎌田聡氏「自民党に対しての怒り・不満はかなり聞かれました。一方で参政党も野党としていて、票分かれた部分でこちらに伸びがなかったのかと」

敗因として挙げたのは、今回、20万票以上を獲得した参政党・新人の山口誠太郎さんの存在です。その参政党は既成政党への批判票などを取りこめたと手ごたえを感じています。

参政党県連 髙井千歳会長「今の自民党政権に対して少し頼りないと思っている保守層の方々の指示も一定数いただいたと思っている」

この影響もあったのか、馬場さんは前回、2019年の参院選から得票数を約5万票減らしました。

馬場さんの選挙対策本部長も務めた自民党県連の前川收会長は「参政党が『台風の目』だった」として危機感を強めています。

自民党県連 前川收会長「参政党がここまで取るかと言う形になったと。1対1から。三つ巴の戦いになっていたということが得票数の変化の大きな部分ではないか」