熊本市の抱える課題「店舗の空きが目立つ中心市街地」についてお届けします。

後生川 凛(ごしょがわ りん)アナウンサー
「下通アーケードに来ています。さっそく『テナント募集』の文字があります」

熊本市の中心部下通アーケードに入ると、人通りは絶えませんが『テナント募集』の文字が目立ちます。


後生川アナウンサー
「ここの2階も『テナント・事務所募集』」

「ここもですね」
「数十メートル歩いただけでいくつも空き店舗が見つかります」

熊本市が今年2022年8月に行った調査によりますと、中心市街地の空き店舗数は、コロナ禍となった2019年以降最多の582件に上ったということです。

80代女性
「寂しいですよね~空き店舗が多すぎちゃって。肌で感じますもの」

30代男性
「たしかに街(中心部)にはあんまり来なくなりましたね、正直」
「地方(郊外)もけっこう多いじゃないですか、お店が」

20代女性
「アミュ(熊本駅)の方が品揃えありますよね」
「やっぱりこういう城下町のお店が増えて、前みたいに活気があるところになればいいなと思います」

アーケード街の関係者からは切実な声が聞かれます。
下通繁栄会 猪毛尾 彰宏 会長
「本当ゴーストタウンみたいに感じたこともあったんですけど、短い期間で終わるかなと思ったらわりと長く感じられた」

この状況に市は空き店舗対策として、新規出店時の改装費や家賃の補助などを行っています。しかし、その効果は限定的とみられています。
地方経済総合事務所 財津 孝永さん
「毎月かかってくる費用が負担というか不安材料となっている」
「そのせいで新規出店に踏み出せないというところが一つの実情かなと思います」

さらに、コロナ禍で飲食業がテイクアウトやキッチンカーに業態を変える流れも影響していると指摘します。

地方経済総合事務所 財津さん
「一時的な支援ではなく、長い目線での新しい支援のあり方が今後求められてくるところかなと思います」
