17歳の再出発
「私はあまり中学校に行くことができませんでした。小学校と中学校の生活は大きく違い、その変化についていくことができなかったからです」
「高校受験に踏み切れず、学校に行きたいけど行けない。そんな葛藤の中、このゆうあい中学校ができることを知りました」

入学式で新入生代表挨拶をした深瀬拓磨(ふかせ たくま)さん、17歳。2年生の生徒です。中学1年から不登校になり、4年間ほぼ自宅で過ごしていました。しかし、これまでの生活が嘘のように毎日学校へ通い、授業でも積極的に発言します。
国語の先生「『真摯(しんし)に記された手紙』…ちょっとこの言葉は難しいですが、どんな意味でしょうか?」
深瀬さん「手紙に関してなら、自分が思うのは『その人を思ってその人を思いながら書いた』ような感じ」
同級生「ナイス。深瀬くんがうまくまとめてくれた」
将来の夢は?
深瀬さんはとにかく車が大好き。「車関係の仕事に就きたい」という夢を、先生に熱っぽく語ります。
深瀬さん「専門学校があるじゃないですか、車の。資格をある程度得た上で、定時制の工業高校から、そこに上がっていく」
クラスメートや先生たちと過ごす普通の日々が、嬉しくてたまらない深瀬さんです。
深瀬さん「起立、気をつけ、礼」
先生「さようなら。せーの、明日も元気で頑張るぞ!じゃんけんぽん!」