全国で下水道管の老朽化が問題となる中、熊本市の大西一史市長が耐震化を進める現場を視察しました。

大西市長は23日夜、熊本市中央区本荘の通称「産業道路」から、直径約2mの下水道管の中に入りました。

工事は、1972年に整備されてから53年が経つ下水道管約1.8kmを耐震化するもので、地下7mにある下水道管内を歩きながら進捗状況を確認しました。

熊本市によりますと、市内では昨年度末の時点で約2817km分の下水道管を整備していますが、このうち整備から50年以上経っているのは全体の約8.6%に上ります。

しかし今後も老朽化のペースは加速し、10年後には標準耐用年数の50年を過ぎる下水道管が現在の3倍ともなるため、耐震化への費用などが課題となっています。