平成30年(2018)2月、熊本県南部にひろがる八代平野を上空から撮影しました。当時ニュースはこう伝えています。

「見渡す限りの干拓地が広がる八代平野。日本一のイ草の産地として知られ国産畳表の8割以上がこの地で生まれています。

12月に植え付けされた苗は、冬の間にしっかりと大地へ根を伸ばし、春になると一面が深い緑の絨毯に覆われます。八代でのイ草の歴史は今から500年ほど前、上土城(あげつちじょう)の城代だった岩崎主馬守忠久(いわさきしゅめのかみただひさ)が村人たちに奨励したのが始まりとされます。

城跡に建てられた「岩崎神社」は、通称「イ草神社」と呼ばれ、全国各地のイ草農家や畳職人が参拝に訪れます。

広大な干拓地にたくさんのビニールハウスが並ぶ郡築(ぐんちく)地区です。海のミネラルをたっぷり含んだ土壌では、様々な野菜や果物が育まれています。なかでも有名なのが日本一の生産量を誇る「冬トマト」甘さもコクも濃厚で八代を代表する特産品となっています。」