校長室が冷凍室に

11年前に閉校した『旧河俣小学校』の校舎が “冷凍ピザの工場” です。

家庭科室だった場所は野菜加工室に、元校長室には巨大な冷凍装置が。

さらに「ほうそうしつ」と書かれた部屋は、放送室…ではなく商品の “包装” 室です。

シャレが効いてますねぇ

加工室では、石原さんが育てた大葉でピザ作りが始まりました。

大葉をペースト状にし、ニンニクを効かせたソースにして、ピザ生地にまんべんなくたっぷりと塗ります。そこへ芦北産のちりめんじゃこと、モッツァレラチーズをトッピングして冷凍装置のなかへ。

冷凍装置は、こだわりの「プロトン凍結」。「磁力」と「電磁波」と「冷風」の3要素を駆使して急速に凍らせるという、最新の技術をつかっています。

細胞破壊を防ぎ、鮮度や風味が損なわれずに保てるそうです。30分で冷凍が完了すれば、商品の出来上がり。

現在、インターネットやイベントで販売しています。

地元の野菜を主役した冷凍ピザ。出来栄えや味はどうなのでしょうか?

大葉の農園の従業員「一般的なピザとは違いますね。食べれば食べるほど美味しく感じます」

石原会長「焼いているけど大葉の香りが強いです。本当においしいですよ」

トーヨーの冷凍事業は、動き出したばかり。ピザだけでなく、新しい商品の開発にも乗り出しています。

たとえば、地魚のハモやコノシロなどを生かした押し寿司や、野菜たっぷりのだご汁。さまざまな県産食材が主役のメニューづくりです。

山口さん「あとちょっとで商品化できそう。地域に人が少なくなってきているので、町おこしにつなげて、野菜は地の利を生かしているので、これからも良い方向に盛り上げていきたい」