『農業ボランティア』との出会いが人生の転機に

2016年に起きた熊本地震。西原村は4月14日に震度6弱、16日には震度7を観測しました。人口およそ7000人が暮らす村の半数以上の家屋が全半壊。主要な道路も大きく寸断されました。

地震発生からおよそ1か月後。東日本大震災でボランティア活動の経験があった小出さんは勤めていた会社を休み「何か支援をしたい」と熊本に入りました。

小出さん「すごく雨が続いた日があった。せっかく来たのに何もできないのは…と思っていたところで西原村の農業ボランティアを知って」


「雨の日は納屋の中で作業を手伝えるということで農業ボランティアに参加したのがきっかけでした」

この時が初めての農業ボランティア。当時、食品会社のサラリーマンをしていた小出さんにとっては『大きな転機』になりました。

小出さん「手伝いに行って食べさせてもらったサツマイモがすごく美味しくて。自分で作れたらいいなって思ったのも農業を始めるきっかけの一つです」

その後仕事を辞め、ボランティア活動に専念。2017年、小出さんは西原村への移住を決めました。

小出さん「地震があった地域ということで結構悩んだというか、地震が心に引っかかっていた」

『大きな地震が起きた熊本』で暮らすことへのためらいを払拭したのは、仲間たちとの出会いでした。