いよいよ7月9日から夏の高校野球広島大会が開幕します。文武両道で名高い県立海田高校・野球部をご紹介します。

記者)
何やっているんですか?

平﨑直樹監督)
何やっているかって、グランド整備です。選手にはしっかり練習をやってもらうため、グランド整備は私がやります。

広島県内屈指の進学校・広島県立海田高校。

昨年は野球部の卒業生14人の内7人が、国公立大学の合格を勝ち取っています。まさに、文武両道。

一方で、練習時間は1日およそ2時間。時間やグランドの制約がある中、練習には工夫と密度を求めます。

平﨑直樹監督)
勉強もあって、野球ですから。極力、まわりのことはこちらでやって、すぐ練習してもらいたいです。

フィジカル面では、専門家の力も借ります。

定期的に平崎監督の教え子で、トレーナーの中山翔太さんがグランドを訪れ、 トレーニング指導を行なっています。



中山翔太さん)
短い時間でも効果が出るよう、3班に分けて強化するポイントをしぼってやっています。

スタッフの数も決して豊富ではありませんが、時間を有効に使うため、この日は平﨑監督の息子さんもノッカーとしてサポートに入ります。

グランドの2か所から響いてくる速いテンポのノック音。

平﨑監督は1秒たりとも無駄にしません。

平﨑直樹監督)
まずは、確実に取れるアウトは取る。そうしても、ノックの数は必要です。

短時間でも集中した練習で鍛え上げられた選手たち。

文武両道の精神が引き継がれ高校野球にさわやかな風を吹かせます。

大田遙輝選手)
勉強の集中力は野球にも生きるので、どちらも大事に、そして甲子園を目指したいです。