一方の野手陣ですが、クライマックスシリーズではスタメン起用もあった 韮澤雄也 。2回表の打席でうまく逆方向に運べば、4回表にはセンターへクリーンヒットを放ちます。複数安打でアピールします。

紅組の4番を任されたのは、末包昇大 。この打球がレフトへ。レフトへ、ポールぎわ。ファールです。その後はピッチャーのグラブを弾く内野安打で出塁しました。末包選手もひげが非常に似合うようになってきました。

紅白戦 9回ウラ
ここからは、9回の裏、現在の天福球場です。特別ルールですが、リードしている白組の攻撃。力強いスイングは63番・内田選手。マウンド上ですが、背番号34を付けた 高橋昂也 投手です。高卒7年目のシーズンが終わりましたが、今シーズンはくやしい1軍登板ゼロでした。

9回ウラ、1アウト・ランナーなし、2対0とリードしている白組。特別ルールで攻撃中となっています。2ストライクと追い込んでいる高橋昂也。内田に投げました。打ちました。センターへの当たり、センターへ伸びてくぞ。意外と伸びていくんですが、センターがキャッチしました。

2アウトになりました。内田選手もドラフト2位で指名されたルーキーイヤー。体重がもう10キロ近く大きくなりまして、1年でもうシルエットが全く別人になりました。
そして、打席ですが、背番号がありません。ということは練習生なのですが、白組の4番を任されているロベルトです。190センチ・109キロの外野手、23歳です。今回は、ロベルト・ラミレス・バスケスと3人のカープアカデミーの右の長距離砲がこの日南キャンプに練習生として参加しています。

さあ、ここは一発長打でアピールしたいところ。キャッチャーは内側を要求。高橋昂也が投げる。サードへの当たりはどうだ? ファウルです。審判団もチームスタッフがやっているところが、春のキャンプとは違う秋のキャンプ。球審がバッティングピッチャーだったりもするわけなんですけれども、ここは大事なアピールチャンスになっています。ここで大きな一発が出るかどうか。ファウルで粘ります。

9回、ツーアウト。打席の後ろに25番・新井監督、そして、きのう7日は坂道ダッシュで話題を持っていった 藤井彰人 ヘッドコーチです。高橋昂也が勝つのか、それともロベルトが打つか。ロベルトは粘ります。
高橋皓也は、カープの 大道温貴 投手とは高校時代から埼玉県の高校同士のライバルでもありました。これはファウルではなく、三振だった模様です。三振で試合終了ということになりました。

8日も非常にピッチャー陣のアピール、さらには 林晃汰 選手のホームランがありました。

林選手は今シーズン、1軍でホームラン1本に終わりました。豪快なスイングで打球は日差しを切り裂いてライトスタンドへ。特大の一発ということになりました。このキャンプなんですが、末包選手がことし、大ブレークして、絶対に末包さんに負けないという強い思いを持って臨んでいるそうなんです。
7日、現地の 松本清孝 ディレクターからの報告もありましたが、首脳陣との面談では縦書きでリポートを出した唯一の選手で、しかも達筆だったと。本当に林選手もアピールということなりました。
ここまでで第1クールが終わったということになるんですけれども、3日間のうち
2日間が紅白戦ということで、新井さんのカラーが出ています。
中根夕希 キャスター
けっこう実戦練習もしっかりやっているってことなんですね。

石田充 アナウンサー
そうなんです。あとはそれぞれの課題。きょうの先発の森投手も球種を絞りながら、でもあの内容ということですから、ふつうの練習よりもプラスアルファの何か手応えというものがあるかもしれませんね。
青山高治 キャスター
紅白戦の模様を石田さんの実況付きでお届けしましたけど、中村健人選手のファインプレーとか見られてよかったですね。
中根夕希 キャスター
いやあ、飛び込んだところ、よかったですね。笑顔も見られましたし。
青山高治 キャスター
期待できそうなキャンプになっています。