03:50 P.M. 5時限目「警備実施」

米田健太郎 記者:
「こちら出動服の上にプロテクターのようなものをつけさせてもらっています。すね・胴・腕にもつけているので、重みや圧迫感があり、慣れるまで走るのが難しそうです」

この日、最後の授業は「警備実施」です。機動隊員などが着用する出動服で行い、教官、初任科生ともに認める最も厳しい訓練の一つです。

出動服だけでなく、盾などの防具も持って、およそ1時間ひたすら走ります。

山本隆裕 教官:
「(磯畑巡査は)自分のことだけに一生懸命にならず、周りもしっかり巻き込んで、『一緒にがんばろうや』とか、班の雰囲気をよくする力は長けているとかなと」

磯畑海成 巡査:
「普通の学校以上に接する時間が多いので、とても仲良くもなりますし、とてもいいメンバーに恵まれたと思います」

― きょう一日を振り返ってどうでしたか?
「キツいとか厳しいのはもちろんなんですけど、その分、最後の警備実施のように一致団結できる場面もあって、そういうところが楽しいなと思います」

― 楽しかったですか?
「そうですね、やりきったあとがあるので、最後のやりきった感が楽しい」

放課後 自主訓練

これでゆっくり休憩・・・かと思いきや、逮捕術の大会への出場候補者は、授業や訓練が終わったあとに練習をします。それに負けじと、選ばれていない磯畑さんたちも、「何かやろう」と考えて自主的に取り組みます。

磯畑海成 巡査:
「顔上げよ! あと5本!(走り込みをする初任科生たち)」

日が暮れてもそれぞれの目標のために訓練を続けました。

磯畑海成 巡査:
「やっぱり県民の方々や地域を守っていきたい、人の役に立ちたいという気持ちがあるので、そこでがんばれているんだなと思います。犯罪を起きる前に未然に防げるような警察官になりたいです」

磯畑海成 巡査:
― こういう走った後のご飯はおいしいですよね?
「のどを通らないときもありますけど、おいしいです。みんな、たぶん、のどを通っていないと思います、水しか飲んでないと思います」