指先の感覚へのこだわりは、青学の 安藤寧則 監督の教えもありました。

青山学院大学 野球部 安藤寧則 監督
「ピッチャーとしてのよさっていうのは、あんまり感情を表に出すことはね、ポーカーフェイスで、ただ『指先の意地』って本人もこの言葉を使っていますけども、リリースに関してはごまかしがきかないぞっていう話もしてきて、本当にそこの部分の意地っていうところはあるので。人間的なところで言えば、本当にいいところはもうマイペースっていうところで、しっかり自分の決めたことっていうのをコツコツやっていくっていう、いい意味でのマイペースっていうところが特徴だと思います。本当に順風満帆に入ってきてからは来たわけじゃないので、やっぱり下級生のときは苦労もしながら、なかなか思うような結果が出ず、本人も悩んでとか、いろいろ考えながらやってきた中で最後、花開いてっていうか、その土台があったからこそ、今につながっていると思うので、特段、これといったあれはないですけど、本当に4年間を振り返ってみると、成長曲線っていうか、そういうものは結果的によかったかなというふうに思っています。すぐ1軍で活躍してもらいたいとは思っていますけど、とにかく先発したいっていうのもあるでしょうけども、与えられた場所というかポジションでしっかり自分の役目を果たしてほしいなというふうに思っています」
そして午前9時前、朝の練習が終了。授業へ向かう前の常廣投手にメッセージをもらいました。

常廣羽也斗 投手
「RCCをご覧のみなさん、こんにちは。広島東洋カープより1位指名をいただきました青山学院大学の常廣羽也斗です。新井監督を胴上げするチームの一員になれるようにがんばります。よろしくお願いします」
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青山高治 キャスター
競合はありましたが、この常廣投手を指名できたのは大きかったです。
コメンテーター 木村雅俊 さん(中国新聞社 編集委員室 特別委員)
ピッチャーらしいピッチャーだなっていうのは、もうわかるので大きな戦力になるんじゃないですかね、来年。

青山高治 キャスター
本当、将来が楽しみなピッチャーですね。新井監督も「 “常” 時、“廣” 島」「 “常” に “廣” 島」ということで、もう「 “常” 勝、“廣” 島」に導いてほしいです。
石田充 アナウンサー
「指先の意地」って、ふだんピッチャーは下半身とか、もっと違うところをイメージする方が多いんですけど、指先の意地ってなかなか聞かないですよね。
木村雅俊 さん
だから、もともとピッチャーの繊細さも兼ね備えているけど、ポーカーフェイスっていうことなので、マウンドさばきっていうのも逆に今度、どんなものを見せるんだろうって、わくわくさせてくれるピッチャーですよね。
中根夕希 キャスター
でも食堂での姿とか見ると、愛きょうのある素顔があったり、マウンドに上がるとすごくキリッとした表情で、そのギャップにも魅了されそうです。