弁護人
「家族で万引きを繰り返した動機は何ですか?」


「1つはわたしの物欲です。2点目は父の存在です。ただし、父から万引きをしろと指示を受けたことはありません。父の存在はとても大きくて、反論することも思い浮かびませんでした」

娘は「父親から指示をされたことはない」と何度も強調しながらも、父親には逆らえなかったと話しました。

弁護人
「あなたがやらなければ済んだ話ではないですか?」


「父や家庭の雰囲気でやらないと言えませんでした。(犯行は)父の視線や行動など…、雰囲気から始まります」

弁護人
「父親の雰囲気を察して、従うのですか?」


「はい」

家族で繰り返した万引きに浮かんだ、それぞれの動機。

共通していたのは、3人全員が『やめようと言えばよかった』と後悔を口にしていたことです。