空き家対策の救世主「山内てごぉし隊」って何者なんだ?

今回の店には、空き家5軒分の品物が並んでいます。運び出しなどの作業は、全て寺西さんたち「山内てごぉし隊」が行っています。

山内てごぉし隊 寺西玉実さん
Q.運び出しなど作業は大変だったのでは?
「でもね、楽しいんですね、みんなね。(てごぉし隊の)メンバーは、学生さんから、地域の人や、あと地域外の人も色々おられるんで、私のようなおばちゃんから、色々、みんなで力を合わせてがんばっております」

さらにこの取り組みがユニークなのは、地元の小学生をも巻き込んでいる、ということ。これまでにも、荷物を運び出した後の古民家を子どもたちが掃除するなど、町の人たちが一体となって活動してきました。

参加した児童は…
「楽しい。築150年の家がまだ残っていて良かった」
「きれいになって、ここに住む人がおったらいいなって思う」

「おはようございます!」
この日も、山内小学校3年生の9人が宣伝・販売係として参加しました。
「こちら無料コーナーです!」
「この木の靴買ってみてください」
「サンダルになりますよ」
「ちょっと履き心地は悪いかもしれませんが…」

Q.「こうなったらいいな」という思いは?
「この山内が、まだ使えるのに捨てるものを少なくしたい、ということです」

山内てごぉし隊 谷本豊さん
Q.狙いは?
「地域のことですからね、地域皆で、子どもから年寄りまでみんなで協力して、住みよい地域が作れれば」
Q.大人だけでやるのと…
「張りが違います。励まされます」

物理的に家がキレイになったり、モノが売れたりするだけではない、街ぐるみの雰囲気づくりが功を奏したのか、山内地区では、ここ4年間で、21軒の空き家に住む人が決まり、子どもを含めた62人が移住してきています。