【10分間10㎜】都市部で排水が追い付かなくなる

10分間10㎜の強さは、夏の夕立などで雨の降り方がピークの時にみられるレベルです。

近藤志保 気象予報士:
「降ってきました。10分間に10㎜、1時間60㎜の雨の量です。大きな雨の音が傘に響いています一つ一つの雨粒が大きいですね。」

この10分間10㎜の強さの雨が数十分以上降り続くと注意が必要です。都市部の下水道は1時間50㎜程度の激しい雨に対応するよう整備計画が進められているのが一般的です。10分間10㎜の強さの雨が降り続くと、排水能力が追い付かずに浸水被害が起こり始めることがあります。

【10分間30㎜】広島土砂災害の猛烈な雨に匹敵

近藤志保 気象予報士:
「雨が強くなりました。10分間に30㎜、2014年の広島市の土砂災害で起こった雨の量に匹敵する雨量です。路面は排水が追いついていません。足元が一面、水たまりのようになりました。」

77人が犠牲となった2014年の広島土砂災害では、当時、被災地周辺に設置されていた雨量計で10分間最大30㎜の雨量を観測しました。同じような場所で2時間あまりにわたって降り続いた猛烈な雨は、「線状降水帯」がもたらしたものでした。

近藤志保 気象予報士:
「遠くを見てみると白くかすんでいて視界が悪くなっています。15メートル先のスタッフを見ていますが少し見えずらくなっています。今、自分がしゃべっている声、少し聞き取れないくらいの雨の音になってきました。」
「この状況で助けを求める声や、防災無線などがあっても聞こえないんじゃないかなというような、そんな大きな音がしています」