9月、ウクライナの首都キーウから広島に避難した姉妹は、広島に来て1か月後、地元の企業の協力を得て、正社員として就職しました。

ファジリエ・ボロジナさんと妹のマリアさんです。ほかの社員とは翻訳機を使うなどしてコミュニケーションをとっています。
日本人の社員
「きのうの夜は何を食べましたか? ファジリエさん、魚は嫌いですよね」
ファジリエさん
「わたしはパンを食べました」
仕事も、できることが増えてきました。日本語を勉強するなど、日本での生活に前向きです。一方で、ふるさとに残る母への心配は尽きません。

ファジリエさん
「お母さんから電話が…。今は電気が通っている友人の家に行っているところだそうです」
毎日、連絡を取り続けています。姉のファジリエさんを支えるのが、将来、建築士になって地元の復興に携わりたいという目標です。広島で働きながら、ふるさとに戻る日を見すえて、地元で通っていた大学の勉強を続けています。