一方、こちらは、創業120年。戦後からオリジナルのランドセルを作る福山市の宮本カバン店です。

宮本カバン店 宮本良造代表
「子どもにとってより背負いやすくて、丈夫で使いやすいという。装飾は一切、施していません。」

「宮本のランドセル」は、シンプルなデザインと革にこだわった作りが特徴です。総牛革ボルサのランドセルが5万7000円。馬革の希少部位「コードバン」のものは7万4800円。価格を抑えつつ、実現された本革仕様のランドセルは、県の内外から注文があるということです。

宮本カバン店と同じ商店街には、「広島ならでは」のランドセルを企画・販売する店があります。鞄工房 白牡丹です。熟練の職人たちが、革製品のほか、ブランドのカバンや財布などを修理しています。

白牡丹と宮本カバン店がタッグを組んで生み出したのが、球団公認の「カープ ランドセル」です。

鞄工房 白牡丹 高田寛之社長
「子どもたちに喜んでもらえるランドセルを作り出したいんだと、(宮本さんが)熱く語られていて。たどり着いたカープランドセル。それなら、ぼくも子どもたちも絶対喜んでくれるだろうなと。」
カープランドセルは数量限定。6年間の無料修理がついています。男の子も女の子も赤色が人気だそうです。
一方、使い終わったランドセルは次の道へ…。白牡丹では、思い出のランドセルをフォトフレームなどにリメイクする取り組みも始めています。

高田寛之社長
「子どもたちの笑顔を見ることができるというのが修理と同じなんだなというところに結びつきますので、喜んで買って帰る子ども・お父さん・お母さんの姿を見るというのはすごくうれしく思います。」
