広島駅前には、終戦直後米や衣服を違法に売り買いした「闇市(やみいち)」がありました。ここを出発点にスーパー「イズミ」を立ち上げたのが山西義政さんです。原爆投下によって荒廃した街で、どん底から商売をはじめ広島の復興と共に店を大きくしていきました。

2014年11月の取材当時、山西さんは92歳。イズミ会長として売り場を回り、週に6日は出勤を続けていました。

山西さんは1922年、現在の大竹市で生まれました。広島市の宇品地区で子ども時代を過ごし、小学4年になった頃には、早くも「商売をしていた」といいます。

イズミ会長・山西義政さん(当時92)
「海に行ってね、ハマグリとかそういうものを採って売って。父が早く亡くなったからね、母親と妹の生活を支えるのにはね、やっぱり収入が要るわけですね」

山西さんが19歳の時、太平洋戦争が勃発。開戦から2年後に山西さんは旧日本海軍に入りました。

創業者・山西義政氏(2014年取材)