広島県の湯崎英彦知事が4期16年の任期を終えました。最終日となった28日、新しい知事に引き継ぎを行うなど知事として最後の執務を行いました。

2009年、当時44歳で県知事に就任した湯崎知事は、初登庁のときと同じ緑色のネクタイを着けて登庁最終日を迎えました。

午後、県議会をまわりあいさつをした湯崎知事。議員たちからは労いの声が聞かれました。

29日から新知事として任期が始まる横田美香氏を知事室に迎えると、約300ページに及ぶ引き継ぎ書を手渡しました。

湯崎知事「これから広島県政の発展のためしっかりと取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いします」
横田美香氏「ありがとうございます」

退任会見では4期16年間を「長く短く、あっという間だった」と振り返りました。

湯崎知事「長かったし、時間が実際どう感じられたかというとやはり短かった。あっという間。広島県は大きな底力を持っている。私のこの16年間は底力を引き出すために汗をかいてきた16年だった。その力を発揮して発展していくことを大いに期待したい」

今後について、政治活動は続けるとしながらも具体的には「白紙」とする湯崎知事。自身のもとで副知事を務めた横田新知事にエールを送りました。

湯崎知事「横田さんなりの視点からの政策に取り組んでいただきたい。(横田氏の選挙スローガンである)『実りある広島新時代』を実現できるよう、大いにがんばってほしい」

職員およそ600人に見送られながらの退任では、手渡された花束を胸に16年間通い続けた県庁を笑顔で後にしました。

湯崎知事「新しい時代があすから始まります。皆さんも存分に県政に取り組んで活躍して、より良い広島県を作ってもらいたい。本当にありがとうございました」