広島市の松井市長は、6日の平和記念式典で読み上げる平和宣言の骨子を発表しました。

松井市長
「被爆者の平和の願いである「ヒロシマの心」を国内外の多くの人々に強く訴えかける平和宣言にしたい」

被爆80年となることしの平和宣言で松井市長は、被爆者の体験記を用いて、「被爆の実相」に触れます。2021年に亡くなった日本被団協の元代表委員・坪井直さんの「ネバーギブアップ」も引用。核兵器廃絶を決してあきらめない被爆者の思いも紹介します。

また、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や中東情勢の悪化など厳しい国際情勢のなか、核兵器の保有もやむを得ないという考え方が広まることへの危機感を強調。

「平和文化」を振興し、核抑止に依存する為政者の政策転換を促すとともに、若い世代に向け、行動を呼びかけます。

また世界中のリーダーに広島訪問を呼びかけるほか、日本政府に対しては核兵器禁止条約の締約国となるべく、来年開催される再検討会議へのオブザーバー参加を求めます。