広島ガス バドミントン部の18歳と20歳の若いダブルスのペアが、チーム創設30年にして、国際大会で初優勝する快挙をなしとげました。

広島ガス加入3年目、20歳の新見桃芭と、今シーズン加入したばかりの18歳の相磯美心。この春、結成したばかりのペアが挑んだ初の国際大会、決勝の第3セットは、もつれにもつれ延長戦へ。

最後は相手のミスを誘って世界ジュニア3位のインドネシアペアを破り、見事初優勝を飾りました。日本代表でも優勝するのが難しい、レベルの高い国際大会。この結果、世界ランキングで277位にランクインしました。

新見桃芭「私自身も個人で優勝したことがなかったので、率直にすごく嬉しかった。最後まで我慢強く出来たことが良かったかなと思います」

相磯美心「決勝で勝ちきることが出来なかったので、そこで勝ちきることが出来て、すごい嬉しかったです」

そう語る相磯は高校時代、全国大会の決勝で敗れることが多く、卒業を機にバドミントンを辞めるか悩んでいました。
相磯美心「メンタルとかがやられていたので、そこの面ではホントにお母さんとたくさん話して」
そんな時期に声をかけた下田菜都美監督。チーム見学の際、後衛が得意な相磯と前衛が得意な新見でペアを組ませると…

相磯美心「ビビっときました。新見さんと組みたいというのがすごくあって。2つ上だったのでしっかりしていて、すごい引っ張っていってくれるので、自分も必死についていこうという気持ちになります」

新見桃芭「したいことが出来てるって感じはあったので、そこがすごく初めて組んだ時、あ、良いなと思いました」

下田菜都美監督「もう最初から相性が良くて、二人ともすごく息があうというコメントをもらっていたので最初から息のぴったりのダブルスです」
結成間もない二人が挑んだ国際大会。2回戦では世界ランキング上位のインドネシアペアに相磯が集中的に攻められるピンチに…勝ちきったものの試合後、相磯は全身がつるほど疲弊しました。

相磯美心「足がつっちゃったりとかたくさんあったんですけど、ホントにもうここで負けたら何の意味も無いと思って全力をだしました」
新見桃芭「2回戦目の相手は相磯が我慢してくれたからこそ勝てたかなと私自身は思っているんで、今度は私がやらないとという気持ちでやってました」

下田菜都美監督「国際大会で試合を重ねるごとに成長していって、ペアとしても良いダブルスになったのかなと思います」
相磯美心「自分の言いたいこともしっかり言えるようになってきて、これからもっと二人で話し合って、もっと上を目指していけたらなっていうのはあります」

広島ガス バドミントン部は、若手の新戦力を加え秋に開幕するS/Jリーグに挑みます。