焼きむすびチェーンも注目する多収穫米

5月下旬、三原市内の田んぼであったセレモニー。焼きむすびチェーン「おにまる」が、広島進出にあたって、原料のコメを地元の農業法人から調達する契約です。

植える苗は「にじのきらめき」という多収穫米です。「コシヒカリ」とともにむすびの原料に選ばれました。

尾道ファーム 南島栄治代表
「コシヒカリ並みに食味が高いと使ってもらうところからも、すごく評判がいい」

「にじのきらめき」は夏の高温に強いコメとしてここ数年、県内各地で植えられています。そんななか今年、大幅に増産する町があります。世羅町です。

JA尾道市世羅営農センター 佐藤清之主幹
「30ヘクタールが75ヘクタール。2.5倍くらいまで増えています」

赤屋地区では2年前、地元JAの勧めで「にじのきらめき」の栽培をはじめ、面積を10倍に増やしました。

内海武博監査役
「一昨年やり始めました。その時に1反あたり13俵780kgくらい獲れました。我々の感覚からすれば、すごく多い」

780kgとはコシヒカリの1.4倍の収量です。このコメも、価格の安さを収量の多さでカバーします。

食協の田んぼに消費者が植えた「しきゆたか」の苗は、順調に育っていました。コメ不足と価格高騰の中、安くてうまい多収穫米はこの秋、存在感を見せられるのでしょうか。