コメ不足のなか、今年は全国で増産される見通しですが、注目の一つが収量の多さが売りの「多収穫米」です。複数の品種がありますが、いずれも値段が安く、味もいいということから、広島県内で栽培面積が増えています。
5月10日、地場のコメ卸し「食協」が消費者を対象に開いた田植え体験会。参加者が植えた苗が、食協が推す多収穫米「しきゆたか」です。
食協 武信和也社長
「収量が通常ですと、(10アール)500kgから600kgというのが、800kgから900kgくらいとれるというのが魅力だと思っている。
「しきゆたか」と「コシヒカリ」の穂を比べると、「しきゆたか」の大きさが際立ちます。

食協は今年、「しきゆたか」の増産を目指して、田植え前の2月に県内の農家を集めて説明会を開きました。
食協 武信和也社長(2月の説明会で)
「コメが不足しているという状況。多収穫米『しきゆたか』は、食味も悪くありませんので、これを今年1年、力を入れて取り組んでいます」
しきゆたかは値段がコシヒカリより2割ほど安いものの、収量の多さから「コシヒカリより儲かる」というのが売りです。
食協は以前から弁当や外食用のコメとして農家に栽培を委託していました。