心の転機―不妊カウンセラーという新たな道

流産から2ヶ月が経った頃、夫婦で思い出の場所に花を植え、赤ちゃんの供養をしました。毎年作っていた夫婦のアルバムには、赤ちゃんの写真も入れました。
その頃、藤岡さんは一つの決断をします。「今の仕事、もうこれは不妊カウンセラーになるっていう、そういうメッセージなんだって受け取って」
仕事を続けながら不妊カウンセラーの勉強を始めた藤岡さんは、次第に心のバランスが取れてきたと感じるようになりました。
「意外と心のバランスがとれたというか、充実できるような感じもあったので、自分のためで始めたものですけども、この学んだことで誰かの心が軽くなるんだったら、それはすごく幸せなことだなと思って、仕事にするのもありかなって」
不妊治療を始めて5年半、夫婦で話し合い、病院での不妊治療に区切りをつけました。藤岡さんは仕事を辞め、不妊に関するカウンセラーの資格を取得。不妊カウンセラーとして歩み始めました。