「若いから大丈夫だよっていう風に励ましてもらった時、その励ましが本当に辛くて」。不妊治療の経験者である藤岡麻美さん(37)はそう振り返ります。周囲からの何気ない言葉が、時に深く傷つけることもある―。そんな不妊に悩む人たちの心に寄り添いたいという思いから、藤岡さんは不妊カウンセラーとなり、専門家とつながるマッチングサイト「妊+(にんたす)」を立ち上げました。
自らの不妊治療経験から生まれたサービス
福山市在住の藤岡麻美さんが運営するマッチングサイト「妊+」は、不妊に悩む人と専門カウンセラーをつなぐオンラインプラットフォームです。サイトには国の委託を受けた不妊症・不育症ピアサポーターや看護師、胚培養士など、専門資格を持つ全国の38人のカウンセラーが登録しています。

7月にオープンしてから20件近くのカウンセリングが入ったというこのサービス。
活動風景の動画やカウンセラー自身の治療経験などのコラムを掲載し、相談者が悩みに応じたカウンセラーを選べる仕組みになっています。