▼被害者の名前が答えられない被告「手を合わせに行かせていただきたい」
続いて被告は検察側からの質問に答えていきました。

検察官:ドライブレコーダーには2度『50キロ規制』の表示が映っていました
「いつもと変わらない状況だったのでいつものように走って見落としていました」
検察官:事故を起こしたあと何をしましたか
「車の中で、何が起こったんだろうという状態。頭の中がパニックになって社長に電話しました」
検察官:どうして最初に社長に電話を
「無意識にかけたのが社長でした」
検察官:倒れている人がトラックのまわりにいましたか
「どうしていいのか分からずそのまま座っていました。気が動転して何もすることができませんでした」
検察官:亡くなった方々に家族がいることは分かりますか
「はい」
検察官:家族、友人、どこまでの人たちに謝罪をしようと思っていましたか
「どこまでの人と言われましても…」
検察官:亡くなった方々の名前は分かりますか
「(男性A)さん、(女性A)さんです」
検察官:フルネームは
「(男性A)さんのほうが…分かりません」
検察官:今までに大切な人を失ったことはありますか
「僕自身はないです」
検察官:今後どう償っていくつもりですか
「一番は亡くなった方への…」
検察官:考えていないのでは
「考えていないということはありません、絶対にありません。やっぱり一番は本当に謝罪、そうですね謝罪…」
検察官:具体的に言えないのでは
「できることなら手を合わせに行かせていただきたいという思いがあります。どういうふうに償っていくかについては本当にもう…取り返しのつかないことをやってしまったので、車に乗らないにしても運送会社に勤めていますので、ドライバーを集めたりして、本当にこのようなことが二度と起こらないように伝えていきたいです」