わたしたちの暮らしに欠かせない路線バスの運転手不足が深刻になっています。担い手を探そうと、広島県バス協会は今月、運転手の就職フェアを開きました。
バス事業の魅力を知ってもらおうと、1日に開かれた”ひろしまバスまつり”。今回、初の取り組みとしてバス運転手の就職フェアも同時に開催し、10社が参加しました。

10社のうちの1社、広島県北部を中心に運行している備北交通では、運転手がおよそ10人不足しています。
備北交通株式会社 総務課長 名越一馬さん
「私みたいに事務職で入った人も、大型二種免許をとらせたりして、運転手不足を穴埋めをしているという状態。大変厳しい状況にあります。『大型免許を取ってから来てください』というような感じで、個人に取ってもらっていた時代が長く続いていたんですけれども、かつてとは全然状況が違います」
広島バス株式会社 労務部長 田中精さん
「ある程度入社もいただいているのですが、もともとの欠員が大きかったものですから、まだまだ充足にはちょっと…」
広島市を中心に運行する広島バスは、ことし3月から初任給を3万4500円アップ。採用数も徐々に増加しているそうですが、それでも、あと12人ほどの運転手が必要だといいます。