「やるしかない!」40日ぶりに営業再開

迎えた営業再開の日…。「ASUNARO観音店」にハサミの音とにぎやかな声が戻ってきました。

常連客
「スタッフとのおしゃべりが楽しい、ここに来ると。無理してでも来る」

13年通う別の常連客
「営業再開してうれしい。他店へ変える気はなかったからどうしようかと思った」

ASUNARO観音店 福地三鈴 店長
「うれしいです。美容師冥利につきます。こうして楽しく仕事させてもらってお客さんが喜んでくれるのが一番。やってきてよかった!」

オーナーの福地康夫さんも「客の笑顔とスタッフの生活を守っていきたい」と決意を新たにします。

ASUNARO 福地康夫 オーナー
「周りの風景が一変したが、お客さんとよくよく話をさせていただいてご理解いただく。安心していただいて仕事を続けさせてもらう。やるしかない!」

地域が再びにぎわう日を「ASUNARO」はこの場所で待っています。

電話を受ける 福地三鈴 店長
(電話コール音♪)
「ASUNARO観音店です。カットですね。伸びましたよね。お待たせしました。では、あすの9時で! よろしくお願いします」

広島市は現在、建物の改修などの補償について個別に協議を進めています。「ASUNARO」もひび割れの修理や、休業期間の売り上げなどについて補償の相談をしています。

一方で、オーナーの福地さんは「道路陥没事故を受けて、ほかの店に移ってしまった常連客も少なくない。店とお客さんの縁はお金には変えられない」と話しています。

今回、被害を受けた店や住民に対して個別に寄り添ったケアが求められています。