日本海の海水温もかなり高く雪雲がより発達しやすい 大雪に要注意

3か月予報では、12月・1月の中国地方の天候は、山陽側では晴れの日が多くなる一方で、山陰や広島・岡山でも北部の中国山地では、12月は雨や雪の日が多く、1月は雪や雨の日が多くなると予想しています。こうなると山陰や中国山地では雪の降る量が平年より多くなるおそれがあります。

2023年11月13日 安芸太田町・国道191号

去年は11月半ばに寒気が南下して中国山地では初雪となりましたが、10センチ以上積もるなど、初雪がいきなりのまとまった雪となりました。山間部を走る道路ではノーマルタイヤで立ち往生する車両などが続出しました。

ことしも11月までは気温が高く暖かい日が多くなり油断しているところに、一気に寒気が南下して雪が降るような状況になる可能性もあります。

かなり高い日本海の海水温 雪雲の発達をさらに加速させるおそれ

また、現在、日本海の海面水温がかなり高く、山陰沖では平年に比べて2~3℃も高くなっています。海水温がかなり高いところに寒気が流れ込むと、同じ寒気でもいつも以上に雪雲が発達しやすいためまとまった大雪となる可能性があります。

寒気の吹き出しに伴う筋状の雲(2023年12月22日)
北広島町八幡(2023年12月22日)
広島市安佐南区(2023年12月22日)

特に12月は海水温が高いところに強い寒気が流れ込むと大雪となる可能性があります。「クリスマス寒波」や「年末寒波」などで、山陰や中国山地では大雪となる可能性もあり注意が必要となりそうです。